実際いくらかかるの?離島ぐらしの1ヶ月の生活費を大公開!!!

こんにちは。いおんです。

奄美大島に移住して半年が経ちました。このブログを見ている人の中には、ぼくと同じように移住を考えている人もいるでしょう。そんな人にとって一番知りたいのは、月の生活費のことではないでしょうか。

「島に移住してダウンシフトしたいけど、実際できるの?」

疑問にお答えするべく、ぼくが毎月どのくらいの生活費で島ぐらしをしているのかをお伝えしたいと思います。

引越しにかかった費用はどのくらい?

生活費の前に、内地から島への引っ越しがあります。離島への引っ越しは、移動も大変なのでお金がたくさんかかりそうですよね。

ぼくの場合、引越しにかかった費用は約85万円でした。

まず、荷物の運搬です。ぼくの場合、島に来る前はシェアハウスや実家に住んでいたので家電はありませんでした。必要な服や本、布団などをダンボールに詰めてヤマト運輸で送りましたが、全部で7箱、12,312円かかりました。

家電は島に来てからAmazonで注文しました。新生活応援セットというのが、59,800円で洗濯機、掃除機、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器が一緒になっててお得だったので注文しています。プライム会員だったので、送料も1,000円で済みました。

 

次に家の費用です。現在の家の家賃は48,000円。島にしては高い方だと思います。敷金・礼金を合わせて初期費用として4ヶ月分かかったので240,000円かかりました。

そして。島に来て3ヶ月間は車なしで生活していたのですが、せっかく島にいるのに車がないとどこにも行けない。不便さを感じて400,000円の中古車を購入しました。探せばもっと安い車や、人から譲ってもらうこともできますが、だいたい相場くらいだと思います。

これで約730,000円。あとは家具や日用品を揃えるのに130,000円くらいかかりましたので、合計するとざっと85万円です。うちにはテレビもないですし、モノも比較的少ない方だと思うので、同じように内地から奄美の名瀬市内に移住するとなると100万円くらいは考えておいた方がいいと思います。

毎月の生活費はどのくらい?

それでは次に月々の生活費です。ぼくは家計簿アプリMoneyForwardを使って毎月の収支を記録しています。そこまでぶっちゃけなくてもいいんじゃない?!と思われるかもしれませんが、リアルなところをお伝えするために9月の支出一覧をお見せします。

9月のひと月で合計233,393円かかっています。

仕事の関係で10月に大阪に帰るので、その飛行機代が一番高い項目になっています。毎月発生するものではないので、なければ18万円くらいになります。今月は体調を崩したこともあり医療費と日用品の金額がいつもより高くなっています。

映画・音楽・ゲームの項目が高くなっているのは、8月から通い出したドラム教室の月謝です。飲み会は少ないですが、自炊はあまりできなかったので食費は少し高めです。これを見ると、もう少し自炊は頑張りたいですね。

島で電車に乗ることはないですが、車の駐車場代やガソリン代を合わせると内地にいたころの交通費とあまり差はないように思います。交通費の「その他交通費」というのは加計呂麻島に渡るための船の金額です。

携帯電話とWi-Fiの料金だけ別会計のため加算されていません。なので、通常はここに携帯電話やインターネットの通信料が加算されます。

飲み会がもう少しあって、島なのでたまにマリンレジャーもする場合はもう少し加算されます。少しずつでも貯金もするならば、月に25万くらい必要になってきます。内地の生活費と大して変わらなくなってしまいます。

島の物価はそれほど安くない?!

島に来て驚いたのは、島の物価は安くないということです。

たとえば、自販機で売っている500mlのペットボトルは1本160円します。コンビニで売っている2リットルの水も、ファミマなら100円以下で買えますが、島のスーパーで買うと180円くらいします。輸送費がかかる分、どうしても高くなってしまうのです。

家賃も48,000円と安くありません。リフォームしたての部屋ならば、70,000円近い部屋もあります。今のぼくの部屋は3DKなので値段の割には広いですが、手頃な一人暮らし用の部屋がなかなかありません。

ただし、どこでも値段が高いわけではありません。不動産屋にはなかなか情報が出てきませんが、集落にある空き家がうまく見つければ家賃が5,000円や15,000円といった家もあります。島でとれた野菜を売っている店で買えば驚くほど安い野菜がありますし、飲む店も安いお店が多いです。

島の物価は、一見すると内地と変わらない、もしくは内地より高くて驚くと思います。しかし、島にあるものや島のお店をうまく利用すればコストダウンが可能だと思います。

島の仕事で一人暮らしはかなり厳しい

島に住んでいる人で、若い人、とくに独身の人は実家暮らしの人が多いです。一度都会で働いていて、島に戻ってきた人でも実家に住んでいる人が多い印象です。

これは、生活費のことを考えると合点がいきます。先ほどもお伝えしたように、一人暮らしをする場合、島での生活費はだいたい200,000円くらいです。それでやっと多少の娯楽も楽しめるくらいです。

しかし、この200,000円を稼げる仕事が島にないのです。

よく「島には仕事がない」と言われますが、求人自体はたくさんあります。どこも人手は足りていません。特に奄美大島は今、観光業が盛り上がっているので余計に人手が足りない状態です。探せば仕事はあるのです。だけど生活するのに十分稼げるだけの仕事がないのです。

島の求人サイト、ジョブセンバにも求人情報はあります。でも、大体月給は200,000円以下です。超える職業といったら、薬剤師や医療系の仕事です。島の高校生は内地に比べて医療系の大学を目指す子が多いと思っていましたが、理由はきっとここにあります。

結婚して、共働きならまだ大丈夫だと思います。しかし、家賃を払って一人暮らしをするのは島の給料では厳しいです。だから、島出身で独身の若い人は、実家暮らしをしている人が多いのだと思います。

移住を考えている人へアドバイス

もし、あなたが移住を考えているなら覚えておいて欲しいことがあります。

まず、島の生活費はそこまで安くないということ。期待しているほど安くはならないと思っていてください。

次に、島の仕事だけでは一人暮らしは厳しいです。島にある仕事だけで生活する場合、かなり節約をしないといけません。節約を楽しめるならいいですが、島の生活を楽しみたければ、島での仕事以外に自分で稼げる副業があると心強いです。

最後に、都会での結婚式がツラいということです。友人の結婚式が東京や大阪であると、お財布がかなり寒くなります。移動だけで30,000円から50,000円なくなり、ご祝儀で30,000円、二次会で10,000円、宿泊で10,000円と考えると、結婚式に参加するだけで100,000円近くなくなります。友人の結婚式には参加しづらくなることを覚悟しておいてください。

いかがでしたでしょうか。もしかしたら他のご意見もあるかと思いますが、これはぼくが半年島に住んでみて感じた正直な気持ちです。

島への移住を考えている人に「やめといたほうがいい!」と言いたいわけではありません。ぼくは移住してきて良かったと思っています。一番いやなのは、移住してきて「思っていたのと違った・・・」となることです。実際に移住したときのギャップが少しでもなくなるよう、ぼくの意見が参考になれば嬉しいです。