こんにちは。いおんです。
ぼくは今、奄美大島の予備校のスタッフをしています。去年の1月から携わっているので、もうすでに大学生になっている卒業生もいます。今回の記事はそんな卒業生に向けて書きました。
今、大学生であなたへ。あなたがもし、大学選びに失敗したと思っているならこの記事を参考にして欲しい。
伝えたいことは、大学は違和感を感じてからがスタートです。あなたが今感じている違和感は、これからをおもしろくしてくれる序章なので、きっと間違いじゃないということです。
無駄だった大学2年間
ぼくは大学1、2年生の間、あまり楽しくない大学生活を送っていました。
もともと高校時代、ワンダーフォーゲル部の部長をしていたぼくは、部長という経験からリーダーシップ論が学べる神戸大学経営学部を志望していました。
一浪しましたが志望校に合格し、念願の神戸大学に行くことができました。明確に学びたいものがあって入った大学。期待でいっぱいでした。どんな大学生がいるのか。でも、周りの大学生にこの大学に来た理由を聞くと、
たまたま合格したから。
就職に有利そうだから。
センターの結果で安全校だったから。
そのとき周りにいた友達はほとんど、なんとなくの理由で大学に来ていました。その時点で自分とは違うと感じ、あまり積極的に周りにも話しかけず、授業、バイト、サークルを繰り返すザ・大学生というような生活をしていました。
1年生の間は一般教養の授業が多く、専門的なことは学びません。志望した経営学部の授業もあまり興味がなく、授業は中途半端、サークルもバイトも熱を入れられるほどではなく、なんとなく2年間が過ぎてしまいました。
世界が変わった大学3年生
( ↑ 大学時代。写りがマシな写真を選びました。ブレてるけど…)
大学2年生の終わりの頃でした。3年生から始まるゼミの選考が始まっていました。ぼくが神戸大学に来る理由となったリーダーシップ論を学ぶには、当時経営学部で最も人気のゼミに入らないといけませんでした。
倍率が高く、志望動機書で入れるかどうかが決まります。問題は志望動機書に何を書くかです。書く内容を見て、愕然としました。
今までであなたが頑張ったことについて書いてください。
書くことがなかったのです!2年間、なんとなく過ごしていたぼくは何も書くことがなかった。自分の2年間はなんだったのか…
とにかくそのゼミに入りたい気持ちを込めて志望動機書を埋め、なんとかゼミには入ることができました。
ですが、問題はそれからです。
このゼミに所属するのは、みんなこの選考で選ばれた人たちです。当然、何かしらに打ち込んで大学生活を過ごしていたのです。バイト、授業、部活。仲間たちとBarを経営している人もいました。
みんな、すごく生き生きをしているように感じました。何もない自分を恥じ、何かしないとゼミのみんなに太刀打ちできないと恐れを抱いたのです。
3年生から始められることは何かないかと探し、インターンシップに参加しました。それが新卒で入社することになった会社のインターンシップだったのですが、ここがまたおもしろかった。すごい学生がたくさん集まっていました。大学も様々だし、自分の想像を遥かに超えることを大学生活でしている人とたくさん出会いました。
そこで出会った人とは未だに交流があります。もう10年以上の付き合いになりますが、いつまでも刺激をもらう人たちです。
インターンシップが終わってからも、そこで出会った人のつながりでまた人脈が増えていき、たくさんの人と会うことができました。それまで自分が感じていた大学の世界がいかに小さかったかを痛感し、世の中にはいろんな可能性があることを知ったのです。
世界はきっとパラレルワールド
こういう伝え方が伝わるか分からないですが、世の中はパラレルワールドだと思っています。
たまにいませんか?自分とはまったく価値観が違い、話すことも世の中の見方も違う人。こちらが言うことが何も通じない。そういう人はきっと、別の世界で生きてるのだと思います。同じ時代、同じ場所で生きているのにまったく別の世界で生きてる。だから世界はパラレルワールド。
多くの人はまず、ノーマルステージから始まります。今の時代だと、高校まで出て、大学に行ってバイトやサークルをしながら大学卒業、周りに合わせて就職活動をして会社に入り、結婚して子供ができて定年まで働き、老後は第2の人生を送る。模範的な人生であり、多くの人がここで幸せを掴む。
でも、たまにノーマルステージに適合しない人がいるんです。ほとんどの人はノーマルステージにちょっとした違和感を覚えながらも、そんなもんだからと折り合いをつけてやり過ごすけど、違和感を我慢できない人がいる。それでも我慢して我慢して生きてると、やがて心が折れたり体が病気になったりします。
だって仕方ない。あなたはノーマルステージが合わなかったのだから。忘れてはいけないのは、ノーマルステージが世界の全てではないということです。外にはもっといろんな世界が広がっている。今まで見てきたノーマルステージなんて、世界の10%にも満たない世界だと思います。
自分がおもしろいと思えるものを見つけよう
では、どうやって外の世界に飛び出すか。ぼくは人と会うことだと思います。この人なんかおもしろいな、興味あるな、と思う人に会ってみる。おもしろそうなイベントに参加してみる。本でもいいです。テレビで見ておもしろいなと思った人の本を読んでみる。そういう人はきっとイベントなどもしてるから、イベントに参加して直接話してみたり、イベントで一緒になった人と繋がってみる。
そうやって少しずつ輪が広がって行くと、やがて自分が夢中になる世界があるはずです。自分の周りにおもしろいと思える人がいなければ、自分が信頼できる人に紹介してもらう。とにかく、まず一歩が大事なんです。
ぼくは大学のゼミの出会いがあり、インターンシップに参加して世界が広がりました。まずは何か飛び込んでみること。
今の高校生は、大学がどんな授業をしているかもよく知らずに学部を選びます。やりたいことなんて分からないのに大学には行きたいし浪人したくないから、なんとなく興味がありそうな学部を選び、行ってみたらおもしろくなかったなんてことはよくあること。実際、大学の授業なんて大半がつまらないと思います。大学がおもしろいものを提供してくれるなんて期待しちゃいけない。
本当に学びたいものができれば、自分でいくらでも学ぶことはできる。今はネットで調べれば大抵のことは出てくるし、本もAmazonでなんでも買える。セミナーだって参加できる。大学でなくても、やりようはある。
今、大学生活に違和感があるのなら、きっとあなたはノーマルステージでは満足できない人なんだと思います。おめでとう。外の世界へ向かう扉の前にいます。外の世界がどんな世界かはぼくには分かりません。ぼくの世界とは違う世界かもしれない。だけど世界は広い。あなたがおもしろいと思えるものはきっとある。
大学の4年間はとっても貴重だし、その間にしかできないことがたくさんある。大学生というだけで会ってくれる人もいる。貴重なアドバンテージを持っているのだから、それを活かして自分がおもしろいと思えるものを見つけて欲しい。見つかれば、大学の授業も聞き方が変わってきます。
これからのあなたの大学生活が楽しく素敵なものになることを願っています。