【感動】世界記録保持者、HANAKOさんにフリーダイビング講習してもらっちゃいました!

こんにちは。いおんです。

もう去年のことになるのですが、フリーダイビングの講習を受けてきました。

そもそもフリーダイビングって何?普通のダイビングと何が違うの?と思っている人もいるかもしれませんが、それよりもまず聞いてほしい!!

今回、レッスンしてくれた先生がヤバすぎたんです!!!

なんと、あの!HANAKO(廣瀬花子)さんにレッスンしてもらったんです!!!

すごいでしょ。

なんせ、HANAKOさんと言えば、フリーダイビングで世界記録を取ったこともある選手ですからね。

世界記録ですよ!例えるなら浅田真央ちゃんにフュギュアスケートを教えてもらうようなもんです!!!吉田沙保里にレスリング教えてもらうようなもんです!!!!!

そんな人に教えてもらったおかげで、すっかりフリーダイビングの世界に魅了されてしまいました。

とはいえ、まだまだフリーダイビングという競技はそこまでメジャーではありません。知らない人も多いと思います。

なので今回は、フリーダイビングとはどういう競技なのか、ライセンス講習でどんなことをするのか。そして、ぼくが感じたフリーダイビングとHANAKO選手の魅力についてお伝えします!

そもそもフリーダイビングって?

「ダイビングってあれでしょ?空気入ったタンク背負ってシュコーってやりながら海入るやつでしょ?」

確かにそれもダイビングです。スキューバダイビングという種目になります。

フリーダイビングはスキューバダイビングとは違い、タンクを背負わずに潜る競技です。

スキューバダイビングはマリンレジャーの要素が強いですが、フリーダイビングは競技として確立されています。海で呼吸するためのシュノーケルを外し、一呼吸で潜水を行います。海底に降ろされたロープに沿って一直線に潜り、どれだけ深く、どれだけ長く潜ることができるかを競うスポーツです。

ちなみにこちらは、HANAKOさんが2017年に103m潜って、世界記録を取ったときの映像です。1:25くらいから潜ってるので一度見てください。


マスクとシュノーケルをつけて海を泳ぐシュノーケリングや、シュノーケリングをする格好で素潜りをするスキンダイビングは、あまり競技性はなくマリンレジャーとして扱われますが、タンクを背負わないので、広い意味ではフリーダイビングに含まれます。

ダイビングという名前ですが、海だけの競技ではありません。フリーダイビングには、海とプールを合わせて8種目の競技があります。

スタティック アプネア

プールに浮かんで、どれだけ息を止められるかを競う競技です。

ちなみに世界記録は11分35秒。女性の世界記録は9分02秒。HANAKOさんの記録は7分3秒

すげぇ・・・

ダイナミック ウィズ フィン

フィンをつけて、プールで一息でどれだけ泳げるかを競います。

世界記録は300m。女性の世界記録は237m。HANAKOさんの記録は197m

ハンパねぇ・・・

ダイナミック ウィズアウト フィン

フィンを履かずにプールでどれだけ泳げるかを競う競技です。

世界記録は226m。女性の世界記録は191m。HANAKOさんの記録は128m

えげつねぇ・・・

コンスタント ウエイト

フリーダイビングで一番最初にイメージされる競技です。フィンを履いて、水底へ降ろされたロープに沿って、一呼吸で潜れる深度を競います。先ほど紹介した動画もこの競技です。

世界記録は129m。女性の世界記録は107m。HANAKOさんの記録は106m

ヤバすぎる・・・

コンスタント ウエイト ウィズアウト フィン

コンスタント ウエイトのフィンを履かない競技です。フィンを履かずに、自分の体だけで潜れる深度を競います

世界記録は102m。女性の世界記録は72m。HANAKOさんの記録は42m

頭おかしい・・・

フリー イマージョン

コンスタントウエイトは、フィンをつけてロープに沿いはするけど、手は触れずに足でキックしながら泳いでいきますが、フリーイマージョンはフィンをつけず、ロープを手繰りながら腕の力を使って潜っていく競技です。

世界記録は124m。女性の世界記録は92m。HANAKOさんの記録は76m

どうなってんの・・・

ヴァリアブル ウエイト アプネア

ザボーラという乗り物状の錘に乗って潜り、一呼吸で垂直に潜れる深度を競います。重りに乗っているので、自分の力で潜ることはしませんが、上がってくるときはロープを手繰って浮上します。

世界記録は146m。女性の世界記録は127m。大会種目ではないので、HANAKOさんの記録はありません。

人間業じゃねぇ・・・

ノーリミッツ アプネア

ヴァリアブルウエイトと同じようにザボーラに乗って潜ります。浮上のときもエアバルーンのような浮上物に捕まって上がります。

世界記録は214m。女性の世界記録は160m。こちらも大会種目ではないので、HANAKOさんの記録はありません。

化物かよ・・・

 

ライセンス講習ってどんなことするの?

今回ぼくが取得したのはフリーダイビングのオープンウォーターライセンスです。このライセンス講習は、2日間行われます。2日間でプール実習、海洋実習、座学を行い、基準を満たしたらライセンスが取得できます。

プール実習で体の使い方を学ぶ

奄美大島 フリーダイビング

プール講習では、まず呼吸法を学びます。一呼吸で潜るので、当然酸素はたくさん取り込んだ方が苦しくありません。どうやって酸素をたくさん吸い込むか、その呼吸法を教わります。

フリーダイビングで深くまで潜ったと言うと、

「そんな長く息止めてるなんて無理!死んじゃうじゃん!」

と言われることが多いのですが、意外に人間は息を止めてても平気なんです。

息をずっと止めていると苦しくなりますよね。息を吸いたい!酸素が足りない!と思われがちですが、実は酸素はまだまだ足りているんです。人間は、酸素が足りないのではなくて二酸化炭素が多くなると苦しくなります。

人間の体はよくできていて、酸素が足りなくなってくるとちゃんとSOSのサインを出してくれます。「苦しいな」と感じても止めたまま我慢すると、横隔膜がビクビクッとしてきます。

コントラクションと呼ばれる現象です。

体が発するSOSのサインですが、これでもまだ限界ではありません。コントラクションを感じても、1分くらいそのまま息を止めてても大丈夫だそうです。

奄美大島 フリーダイビング

大事なのは体のサインをちゃんと知ること。プールに浮かびながら動かずに息を止め、体のサインを知ります。意外に息止めてて持つんだ、ということが分かっているだけでも焦りはなくなります。

次に、息を止めたままでフィンをつけてプールを泳ぎます。昔、小学生のときに潜水してどのくらい泳げるかやりませんでしたか?あんなイメージです。何回か繰り返し練習すると、40mくらい泳げるようになりました。

オープンウォーターのライセンスでは、プールで90秒以上息が止められることと、一呼吸でプールを25m泳ぐことができればクリアになります。

海洋実習で海に潜るときの注意点を知る

次の日には海洋実習を行います。プールでは息を止めて横に進みましたが、海では下に潜っていきます。

プールで横に泳ぐよりも、海で下に潜る方が大変です。なぜなら、耳抜きをする必要があるからです。ダイビングをする人なら耳抜きが何か分かると思いますが、改めて説明します。

海に入ると、水の中なので水圧がかかります。耳にも水圧がかかるので、耳の中にある鼓膜は水圧で内側に押されます。海に入ると耳が痛くなることがありますが、それは水圧で鼓膜が押されているからなのです。

そのまま我慢して潜っていくと、水圧で鼓膜が破けてしまいます。破けないために、鼓膜を正常な状態に戻してあげる必要があります。外側から水の圧力で押されているので、内側から押してやればいいのです。

やり方は、鼻をつまんで、鼻をかむようにフンッと鼻から息を出します。鼻をつまんでいるので鼻から出るはずだった空気は鼻からではなく耳から出ます。この時、鼓膜が内側から押されて正常な状態に戻すのです。

やり方が分かっていてても、マスクをつけて水の中でやるとなかなか難しい…

まずはロープをつたって、一歩ずつ耳抜きを確かめながら潜っていきます。

耳抜きのコツがつかめてきたら、ロープを使わずに潜ります。顎を引き、ロープに沿ってまっすぐ下に降りていきます。

フリーダイビングでは競技のルールがいくつか決まっています。たとえば、ただ水面に上がって来ればいいわけではなく、水面に上がってからも意識を保っているかを確かめるためにサインを出します。このルールに従ってトレーニングをします。

次に、何かあったときの対処法。先ほど、長く息を止めていても意外に大丈夫と話しましたが、体内の酸素濃度が低くなると意識を失うことがあります。ブラックアウトという症状です。

水中で意識を失うなんて、聞くだけでも恐ろしい!そのまま沈んでしまえば溺れてしまいます。

でも実は、このブラックアウトという症状は体の正常な防衛本能なのです。

体内では筋肉、内臓、脳など様々なところで酸素を使っています。特に一番酸素を使っているのは脳です。

体内の酸素濃度が低くなると、身体は生存本能が働き、最も酸素を使う箇所を一時的にシャットダウンします。つまり、脳が働かなくなります。これがブラックアウトです。

意識を失うと言いますが、酸素がある場所に連れて行けば数秒で回復します。

ただし海の中で意識を失ったまま放置されれば当然、溺死してしまいます。ブラックアウトになってしまった人をどうやってレスキューするか、その方法をライセンス講習では学びます。

必要なことを学び、10m以上不安なく潜れるようになればオープンウォーターライセンスの基準クリアとなります。

マーク試験で習ったことのおさらい

実技講習のあとは学科講習です。

フリーダイビングとはどんな競技なのか、どんなリスクがある競技なのかを改めて覚えます。海に入った後の学科講習は眠気が伴いますが…頑張って最後まで勉強します。

最後に簡単なマーク試験があります。ここで合格最低点を上回れば、晴れてライセンス取得となります。

 

フリーダイビングのここが面白い!

元々ぼくはダイビングのライセンスを持っていました。しかし、奄美大島に移住してほとんどダイビングをしなくなりました。だってシュノーケリングでも十分綺麗な海を堪能できるんですもん。

シュノーケリングを何回かやってるうちに、自己流ではありますが5m以上は余裕で潜れるようになっていました。なので、わざわざ潜るライセンスを取る必要があるのかと最初は悩みました。ですが、ライセンスを取って本当に良かったと思っています。

理由は2つあります。まず一つは、海の中で余裕を持って泳ぐことができるようになったこと。

海への潜り方は、今までは自己流でした。ちゃんとした潜り方を知ると、余計な力が入らずリラックスして潜れるようになり、息も長く続くようになりました。

そしてもう一つは、救助方法を学べたこと。

今までシュノーケリングツアーで一緒になった人に自分なりの泳ぎ方を教えていましたが、改めて考えるとそれはとても危険なことだったんだな、と反省しました…

たとえ数メートルといえど、ブラックアウトのリスクがないわけではありません。自己流の泳ぎ方を教えて、もしブラックアウトになってしまっていたらと考えると恐ろしいです。

もちろん、ちゃんと教えるためにはインストラクターのライセンスを取得するのが一番なのですが、海で潜る時にどういったリスクがあるのか、そしてその対処法を学べたことはとてもありがたかったです。

 

HANAKO選手が素敵すぎる!!!

一緒に泳ぐとよく分かるのですが、本当に泳ぐ姿が美しい!!!さすがは水中モデルしているだけあって、ずっとカメラで撮っていたくなるほど。お金払ってでも撮影したいくらいです。

金髪がトレードマークのHANAKO選手。初めて会ったときは正直「ギャルなのかな」とビビりました…

いや!!!これは勝手なイメージなんですけど、スキンダイビングとかする女の子ってパリピっぽい人が多い印象があったんです!だって、ボンベ背負うスキューバダイビングじゃなく、スキンダイビングする人って、やっぱインスタ映えを狙っている人が多いじゃないですか。

インスタ見ると、そういう人って結構ウェーイ!な人が多いのかなと思っていたので、勝手にビビってたんです。

でも話してみると全然そんなことはなかった。めっちゃ普通の女の子。愛嬌があって、誰からも愛されるキャラしています。忘れ物は多いし、酔うとすぐ記憶なくすし。ほんとにこの人が世界記録取ったの?って思っちゃうほどです。

だけど競技に対しては真摯に取り組んでいて、純粋にフリーダイビングを楽しんでいるし、より安全に多くの人に知ってもらいたいと思っていることは言葉の節々から感じました。

「106メートル潜るってどんな気持ちなの?」

興味本位で聞いてみました。

「海とひとつになった気分。すっごく気持ちいいよ!」

30メートルを過ぎると、フリーフォールと呼ばれる状態になるそうです。フィンでキックしなくても自然と体が沈んでいく。でも深くいけばいくほど周りは真っ暗。どんどん闇に吸い込まれると思うと恐怖を感じそうですが、HANAKOさんはその状態が気持ちいいと。

体に余計な力は入れず、リラックスしているので瞑想しているような状態になるそうです。

まだ未定ですが、今年も秋頃に奄美大島に来たいと言ってくれています。フリーダイビングに興味がある人は、HANAKOさんのインスタをチェックしておいてくださいね!

奄美大島でフリーダイビングをしてみたい人は、ダンデライオン奄美がオススメです。PADIのフリーダイビングインストラクターがいますので、潜り方を教えてくれますよ!