こんにちは。いおんです。
久しぶりの投稿になっちゃいました。以前の投稿が7月・・・4ヶ月も経っちゃってますね。すみません・・・
話は変わりますが、地方に行くと、よく「地方には仕事がない。」と言われます。そしてそれと同じくらい「人手が足りていない。」と聞きます。
仕事がない。でも人手が足りていない。一見矛盾するような2つの論理。島に移住して2年暮らしてみて何が起こっているのか見えてきました。
今日は、奄美大島でぼくが感じた島の仕事事情をお伝えしようと思います。
奄美大島は今、人手が足りていない
成田、関西国際空港、鹿児島からのLCCの就航、大河ドラマ「西郷どん」の舞台ともなり、2020年には世界自然遺産の登録を目指しています。メディアで取り上げられることも多くなり、観光客はどんどん増えています。
平成28年には431,740人だった入込客数は、平成29年には473,704人となり、前年比9.7%の増加です。
(参考資料:鹿児島県ホームページより)
これだけ観光客が増えているので、ホテルなど宿泊施設も増え、人気のお店は1時間待ちになることもあったほどです。島で広告関係の仕事をしている人に聞いたところ「お客さんよりも、まずは働いてくれる人が欲しい。」といった状況のようです。
2018年度末には自衛隊の配備が決まっているので、建設関係の人もたくさん奄美大島に来ています。これから自衛隊が来て人口が増えると、飲食店や商店ももっと必要になってくる可能性があります。
そう、奄美大島は今、めちゃくちゃ人手が足りていないのです。
それでも奄美大島には仕事がない
「島に帰ってきたいけど、島には仕事がないから。」
島で生まれたけど今は内地にいて、Uターンしたいができない人からよく聞くことです。
でも、人手は足りていない。
なぜか。
島の求人情報誌を見てみると、理由がなんとなく見えてきます。
「奄美大島 求人」で調べてみると出てきますが、金融会社であっても月給が20万ありません。社会保険や税金を引くと、手取りはかなり低くなってしまうでしょう。
ちなみに、奄美大島が属する鹿児島県は最低賃金が最も低い地域で761円です。平成30年10月1日に金額が改定されましたが、それでも全国で最も低い地域です。
内地で働いていて、30歳くらいになると平均年収は400万を超えます。月収30万を超える額です。結婚して子供ができて、子育ては島でしたいと思った。島の求人を見ると、今の自分の給料よりも10万も月収が減ってしまう。家族がいて、本当にそれでやっていけるのか。不安になる人がほとんどではないでしょうか。
つまり、島には仕事がないわけではないのです。自分も家族も十分仕事ができて、貯金もできて老後の生活も心配ない。そんな今の生活レベルを保証してくれそうな仕事がないのです。
あるとすれば、医者、薬剤師、看護師などの医療系、一級建築士などそれ相応の資格が必要になります。
島では本当に生活できないの?
「うーーん、やっぱり島への移住は難しいのかな。」
ここまで読んだ人だとそう思ってしまうかも知れませんね・・・不安にさせてしまってすみません。
ぼくも当初は不安でした。島に行けば物価も安くなって生活コストが下がるのかとも思っていましたが、実際は輸送費もかかり、物価もそれほど安くありません。電車賃はかからなくても車代がかかります。
とはいえ、生活費は家賃も合わせて20万円を切るようになりました。
理由のひとつは、島に来て無駄な飲み会が減ったこと。一人5,000円するような居酒屋に行き、二次会のBarで3,000円払い、さらにカラオケに行ってタクシーで帰る。1回の飲み会で10,000円以上飛んでいくような飲み会が減りました。
都会では遊びに行くのにもお金がかかりますが、それもなくなりました。近くの海や公園に歩いていき、ボーッと黄昏るだけで充実した時間を過ごせる。まったくお金をかけずに楽しめる方法がたくさんあります。
給料が下がることの不安はきっとあるでしょう。でも、島ではその給料でみんなどうにかやっています。額面を見るだけでは分からないことがたくさんあります。移住のための助成金もあります。実際に島に住んでいる人に話してみると、より生活がイメージできると思います。
「分かるけど、そんな話を聞けるような人なんていないし・・・。」
と思う人は、2018年12月2日に東京で開催されるイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
奄美大島の企業が東京で説明会を行い、移住を考えている人とのマッチングを行うイベントです。詳しくはコチラ(【参加者募集】島でジョブセンバ in東京2018開催決定!)
仕事だけでは無く、『暮らし(住む)』の情報も得られます。奄美市の移住・空き家担当の職員も参加するので奄美での暮らし・空き家の情報も知れます。仕事の次に気になるのが住むところ。その疑問も一緒に解消できます。
企業説明会というと、どうしても堅苦しいイベントをイメージしてしまうかもしれませんが、島料理と島酒を交えながらざっくばらんに企業との交流を楽しめる会になっています。「移住をそこまで本気で考えてるわけではないけど、話だけ聞いてみたい。」という人でも参加できます。
いい意味で奄美のゆるい感じを楽しめますし、コミュニケーションの雰囲気を取り入れた懇親会「島ジョブ酒場」も開催されます。
参加する業種も様々で、観光ホテル、インターナショナルスクール、IT、スポーツクラブ、病院などが参加するようです。詳しくはコチラ(【11/7現在】参加企業一覧)
去年はこのイベントから4名の人が移住を決めたようです。詳しくはコチラ(【無事終了しました】島でジョブセンバin東京報告レポ)
移住は勢いで決めてしまうと後々大変というのはよく聞きます。とはいえ何度も島に足を運ぶのは大変です。東京で移住のイメージがわくのはすごくお得だと思います。島の知り合いができるだけでも行く価値があると思います。
ただ奄美大島が好きな人にも、UターンやIターンを考えている人にも、すでに移住を考えている人にもオススメなイベントです。
申し込みはコチラからできますので、ぜひ足を運んでみてください。