今の時代、大学に進学することは本当に必要だろうか。

こんにちは。いおんです。

ぼくは今、予備校のスタッフとして働いています。予備校のスタッフがこんなこと言ったら怒られるかもね・・・笑

でも本当に、大学に進学する意味なんて無いと思っています。

 

予備校の卒業生におもしろい子がいます。彼は大学受験を考えて予備校に通っていましたが、結局自分がなぜ大学に行きたいのか答えが見つからず、進学を辞めました。海外で働きたいという漠然とした思いはあったので、ご縁が重なり今はインドのホテルで働いています。

そんな彼が、先日あるブログを公開していました。

ツアー会社の社長さんの声、
「これからどうするつもりなの?東京で就職するっていってもうちの会社もそうだけど、最低大学卒業っていう資格は持ってないと書類選考すらして貰えないよ?」

ホテルのお客様の声、
「やりたいことやるのは良いけど、新卒って肩書きがあるうちに就職しないとやっぱり難しいと思うよ??」

僕「💭💭💭」

うるせえええええーーーー💢

っていうのは冗談ですけど(笑)
現実としてやっぱりこのような問題があった事を再認識しましたね。。。
聞いたことはたくさんあるんですけど、やっぱり信じられなくて(笑)

ぼくもこれを見たとき、「はぁ?」と思いました。

 

給料は何に対して払われているのか

給料は会社に入っていれば毎月勝手に振り込まれるものではありません。その人の”価値”に対して支払われているのです。人ができないことができれば、それは価値になり給料が上がります。逆に誰でもできることは価値がありません。

医者や弁護士は誰でもなれるわけではありません。だから価値があります。医者の資格も弁護士の資格も持っている人がいたら、これは希少”価値”がつくのでより給料が高くなります。

つまり、そのポジションを手に入れるためにどれだけの労力をかけたかと同義になります。難しい資格であればあるほど、取得までに時間がかかり、誰でもできることではなくなるので価値が上がります。

一昔前は、誰もが大学に進学する時代ではありませんでした。大学に進学するのは勉強ができて、進学するお金がある一部の人。さらに専門的な分野のことを学んでいる。つまり希少価値があったのです。大学を卒業した人がいい会社に入れて給料が良かったのはそのためです。

しかし、今は時代が変わりました。子供の数が減り、大学が増えました。定員割れをしている大学も多く、選ばなければ誰でも大学生になれる時代です。もはや大学を卒業しているだけでは価値になりません

 

「勉強する」と「学ぶ」は違う

大学を卒業している人に聞きます。

大学の知識がどれだけ役に立っていますか?どれだけ仕事に活きていますか?

以前、大学とその後の就職の関係についてアンケートを取ったことがあります。大学の勉強と就職がリンクしていると答えた人は全体の2割だけでした。それ以外の人は直接関係していないと答えたのです。

ここには「勉強する」と「学ぶ」の違いがあります。

学校の試験や大学受験の勉強のせいで、勉強するというと知識を無理やり詰め込んで覚えるものというイメージがあります。しかし、本来は違うはずです。

たとえばあなたが新しい趣味としてカメラを始めようと思っているとします。

まず何を買いますか?撮り方について書かれた本を読むか、実際のカメラを買うか。高いカメラなので、まずはどういうカメラを選べばいいかが分かる本を読むかも知れませんね。

では、カメラを買ったらまず何をしますか?実際に撮るか、撮り方についての本を読むか。

まず撮ってみますよね。

そしてうまく撮れなければ撮り方の本を見て調べます。また撮ってみて、分からないことがあれば調べるを繰り返す。きっと多くの人がそうすると思います。それが学ぶということです。

でも今の大学教育はそうではない。カメラは撮ったことないけど、なんとなく興味がある人が集まって、撮り方の本や仕組みの本をたくさん読むだけ。それをどう活かすのかは分からない。

今の高校生は、なんとなく得意教科で文理選択をし、どんな学部があるか、その先にどんな仕事があるのかもあまり理解せず、とにかく大学卒業してないといいところに就職できないから偏差値に見合う大学を受験する人が多いように思います。

別に興味のない授業をなんとなく受けて、周りに合わせて就職活動をして、入った会社ではその会社でしか通用しない能力ばかり身につき転職もできない・・・

自分が何をしたいのか、アウトプットを前提にして、大学を選ばなければ闇雲に勉強するだけで活きた学びにはなりません。

 

自分の価値をいかに高めるか

大事なのは、いかに自分の価値を高めるかだと思います。

誰もが大学に行けるこの時代、大学に行くだけでは価値になりません。難しい大学に入学すれば確かに希少価値は高まりますが、それだけでは通用しなくなってきました。

ましてや偏差値や得意教科だけで選んで、興味のないことを勉強するだけの4年間は本当に価値のないものになります。

誰もしたことないことにチャレンジしていくことが価値になっていきます。はじめに書いた予備校の卒業生は、今の多くの人とは違う道を歩んでいるのでそれだけで十分価値になると思っています。

しかも、なんのために大学に行くのかを見極めようとしている。きっと彼が大学に行くときには、目的意識を持って活きた学びをしてくれるでしょう。

大学に行くやつは全員バカです。

なんて極端なことを言いたいのではありません。なんとなく大学に進学するのは意味がない。

大学に行くなら、目的を持ち、学んだことをどう活かすのかを考えることが大事です。