島が好きで島に来たけど、地域貢献したいなんて微塵も思っていません

 

最近よく島のラジオを聞いています。

聞いてると島の言葉や音楽が流れてくるので、なかなか楽しいです。

 

島に観光で来てレンタカーを借りたらぜひ聞いてみて。

場所によって周波数は少し変わるけど、基本的にFM77.7です。

 

島のラジオなので、当然ですが島ゆかりの人が出演されます。

たまにゲストも来ているんですが、こないだは数年前に奄美に戻ってきたUターンの人がゲストに来て話していました。

「なんで島に戻って来たんですか?」と聞かれると、こう答えていました。

 

「島を元気にしたくて戻って来ました。」

 

この言葉がすごく印象的でした。

そういう人にはじめて出会ったわけではありません。

過去にも同じように地元を元気にするために頑張っている人に会ったことはあるし、友人でもいます。

ただ、この時は妙に心に残ったんです。

 

というのも、ぼくは自分の地元にそういう感情を抱いたことがありません。

ぼくの地元の兵庫県西宮市は都会だし便利だし、ショッピングモールもあるし、正直そのままでいいと思っています。

以前、神戸の活性化を目指す団体に所属していたこともありますが、”地域活性化” と言われてもピンと来ませんでした。

 

今もそうです。

島はとても好きだけど、「元気にしたい」なんて気持ちはまったくありません

 

Uターン者とIターン者の違い

きっとこれ、Uターンの人とIターンの人の違いだと思うんです。

 

Uターンの人は地元に愛着もあるし、かつてのその場所のことも知っている。

「昔はこうだった。でも今はどんどん人も減って廃れている。」

地元の変わりゆく姿を知っているから、危機感を覚えて元気にしたい、貢献したいと思うんでしょう。

 

しかし、Iターンの人は違う。

今のその地域が好きになって、今のその地域で暮らしたくて移住してきた人が多い。

だから今のままで十分なんですよね。特に元気にしたいは思わない。

10年住んだら気持ちも変わるかも知れないけどね。

 

「元気にする」というとどうしても、人が増えて観光客がいっぱいきて、リゾートホテルが建って・・・

みたいなイメージを持っちゃうんですけど、Iターンの人は大体そういうの求めていないですからね。

何もない素朴な自然や暮らしを求めて来ている人が多いような気がします。

 

とはいえ地域貢献に参加してみる

そんなことを言いながら、ぼくは今、ある地域貢献プロジェクトに関わろうとしています。

 

「そんな気持ち微塵もないんじゃなかったの?!」

 

えぇ、確かにそうです。

僕自身は地域に貢献したいとは思っていません。

 

思っていないというより、何が課題かすら分かっていないのが正直なところかな。

 

ただ、自分は今の島の暮らしがいいと思っていても、実際に住んでいる島の人にとっては困っていることもたくさんあります。

高齢化、人口減少、働く場所の変化、自然災害やその対応・・・

島にはまだまだいろんな課題があります。

そして、島を想いアクションを起こそうとしている人は確かにいる。

 

そういう人の話を聞くと、根っこにある島への愛を感じられるんです。

話を聞けば聞くほど、生まれ育った島が好きで自然が好きで、人が好きなことが伝わってくる。

ぼくは、そういった話を聞くと「この人もやっぱり島が好きなんだな」と嬉しくなる。

 

 

地域貢献って、言葉だけ聞くと経済が回ってみんなの給料が増えて生活が豊かになって・・・

とイメージしてしまうんですが、本当の地域貢献って住んでいる人が住んでいる場所を好きになることだと思うんです。

「台風もあるし、娯楽もないし、不便なとこもある。でも、わたしはこの島が好き。」

ってみんなが言えるようになることこそが、地域貢献だと思います。

 

ぼくがプロジェクトに関わるのも、その活動を通していろんな人の島への愛を知りたいからなのです。

 

課題はもちろんあるし、それは解決していくべきことなんでしょう。

しかしぼくは今、それよりも島の人の島への愛に触れたい。

そしてそれは、ゆくゆく島のためになっていくだろうと思っています。

 

そう、できるなにかが愛なんだ

 

V6の夏の特番、学校へ行こう!を見てた世代は楽しみですね。

テレビないけど・・・